アーキメーション

久しぶりの更新である。
先日15日にコミティア90及びピクシブマーケットに行ってきた。好きな絵師さんなどの作品を求め東京国際展示場(通称:東京ビッグサイト)へと向かう。東京ビッグサイトでは就活で企業の合同説明会が行われていたためスーツ姿の人が多く異様な雰囲気。コミティアコミケほど規模も人も多くはないが、混雑はしている。総来場数は約1万〜1万5000人になるコミティアであるが、コミケの来場数は近年では、一日で15万人以上、三日間総計で50万人以上となっているので、コミケにも参戦している方は空いているなあという感想を持つのだろう。といった膨大な来場者を裁いている東京ビッグサイトという巨大な箱。例えばあの土地にコミケの一日の来場者15万人をどうしたらスムーズにそれぞれのブースへと運ぶことができるのか、ということを真剣に考えただけでも一つの建築として面白いテーマになる。平面的な広がりと垂直のバランスを考えて動線計画を…でも壁サークルの文化は残したいなあとか云々w 
それで戦利品を経て帰宅、ではなくて学校へ行って卒計ゼミの準備。。。(とても辛かった)
昨日ようやく開放されて深夜にやっていたNHK宮崎駿「プロフェッショナル仕事の流儀」再放送を観る。その中で語られていたアニメの創作プロセスが建築家:中山英之氏と重なる。宮崎駿氏はまず最初にイメージボートといって、そのアニメに登場しそうなシーンの絵を次々と描いていく。これは中山氏にとっても最初に行う断片的な空間のスケッチにあたる行為であろう。そして宮崎駿の作業は絵コンテへと進むのだが、完成までは一気に描かない。絵コンテの最後に「またれよ 次号」と描かれしばらく時間が空けられる。ようは完成形が見えないままどんどん進んでいくのだ。これがまた中山氏のゴールを設定しないで進んでいく設計プロセスと重なる。と、短絡的に比較するのはよくないのかもしれないが、単純に思考のプロセス、創作する脳は分野をまたがって共有できるものだと感じるわけである。(もちろん実際に扱う要素は全く異なるものであるのだが、その根源的な思考の源、発想の仕方において類似性を垣間見る)
これから卒計が本格的に始まり、忙しくなるが少しずつ更新していきたい。