建築の七つの力

『町の光景を感傷的に眺めているだけでは何も現実的な力とはならないが、
町を感性溢れたみずみずしい目で眺めることのない人は、それ以上に何も期待できない人たちだ』
 〜建築の七つの力 鈴木博之著 P148より〜


もう一度自分の住んでいる町を見直してみようかと思うとても原初的な言葉であると思う。
私の中で良い言葉というのには今まで気付かなかった全くの新しい概念を与えてくれるものと、
忘れかけていた当たり前の気持ちを素直に説いてくれるものとある。
もちろんこの言葉は後者にあたるだろう。
理想を遠くに求めてしまってはいないか?自分の周りには良い街並みがないと言い切れるのか?と心の内に響いてくる。
再び外に目を向けるといつもとは違ったまちを切り取れるかもしれないと感じさせてくれる。
設計に望む態度として常に心掛けたいと思う言葉である。

建築の七つの力

建築の七つの力