ディズニーランドの反対側で


JR舞浜駅浦安市中町地区〜を散歩した。
舞浜駅には何度か行ったことがあるけれど、ディズニーランドの反対側に降りた事のある人は少ないのではと思う。反対側には閑静な住宅街や団地が広がっている。

住宅街は首都高の騒音から断絶するようにフェンスと樹木によって囲まれている。またセキュリティ性からみて不動産価値も上がるようだ。日本は治安が悪いと思っている人が多いのか、何かそのうち住宅地のゲートがオートロックの扉になって、家の鍵をかけなくても大丈夫といったようなマンションやホテルの構成になるのではないだろうか。ジェイン・ジェイコブズが言うところのストリートウォッチャーという街をよく知る観察者が居ることでの安全性(日本の都市では殆ど皆無だろう)とは真逆の方法論である。前者がハード(監視カメラのよう。実際に付いている住宅地もある)で後者がソフト(人の目)。

勇気を出して(この住宅地の構成だと明らかに不審者)少し中を覗いてみても人が全然見えない。私も一般的な住宅地に住んでいるのでこの感じは一緒なのだなと思ったが、では一体住民は何処で胡坐をかいているのだろうかと不思議に思いながら住宅地を通り過ぎる。住宅地にポツポツと公園はある。でも良い時間だったが子供姿は見えなかった。きっと住宅地の計画に従って必然的に造らなければならなかったのだろう(避難場所としてなどの理由)という感じが滲み出るのは悲しい事だと感じる。

住宅地を抜けると川が見える。橋の下では釣りに勤しむ人たちが何人か居た。住宅地の人たちだろうか。まだ少ない。

川に沿って少し歩くと大きな公園があった。ならばそこが住民の集う場所なのだろうと思って行ってみるとやはり多くの人が居た。近くに老人ホームが併設され良い雰囲気であった。こういった大きなオープンスペースは密集する住宅街にとって非常に大切な要素なのだろう。でもこういったオープンスペースを付加価値として付け加えるのではなく、住宅地との共存した形ではありえないのだろうか。それは団地内やマンション敷地内にとられた外部の利用が殆どない、または禁止されているようなものではなく、万人が共有できるものとして。
住宅地はそこに住まう事が最終目標ではなく、社会と共に成長し、都市の一風景を形作るものだという事を忘れてはならない。たまには自分の住んでいる街を俯瞰して見つめることをしてみよう。


参考リンク
MSNの地図 この概観図は課題でお世話になっています。最後の写真がそうです。
ジェイン・ジェイコブス wikiですが一応……